第6話
【春馬の釉掛け】
龍生の元相棒、春馬が登場しました。龍生が「春馬の釉掛けは特別だった」と言うように、釉薬掛けにも繊細な技術が必要です。
釉薬は、やきものの表面をおおっているガラス質の部分です。成形した器の表面に、粘土や灰などを水に懸濁させた液体が用いられます。
釉薬にも種類があり、ガラスのように透明に焼きあがる透明釉をはじめ、やわらかい白に焼きあがる白釉、エメラルドグリーンになる青磁釉など、作品に合わせて使い分けられます。
春馬も龍生が成形した作品ごとに、様々な釉薬を使って作品に色付けしていったのでしょうね。焼き上がった作品の表情の豊かさを見て、龍生も「魔法をかけてるみたいだった」と感じたのでしょう。
窯元さんで「この器は何の釉薬をかけてるんですか?」と聞くと、話が広がるかもしれません。
【撥水材】
作品の底に釉薬が付いていると、窯の中で溶けてくっついてしまいます。底に釉薬が付かないようにするために、素焼きの状態で塗る薬品が撥水材で、油性のものと水性のものがあります。
他にも、1つの作品で部分的に異なる釉薬をかけたい場合などにも用いられ、釉薬の種類と撥水材の組み合わせにより作品の幅が広がります。
【釉掛け作業】
ドラマで出てくる釉掛けシーン。ここでは波佐見焼伝統工芸士(小森 智久さん
(外部リンク))の監修がなされています。器を液体に浸し、持ち上げ、余分な釉薬を切る一連の所作、洗練された職人技に見とれてしまいます。
ドラマ「青の花 器の森」では、中尾山の窯元の空き工房にセットを作って釉掛けシーンを撮影されたそうです。窯元の作業場の背景にも無数の器が登場していますが、生きた窯元の背景を作りこむ際にも伝統工芸士の方々が現場で手際よく釉掛け作業を担われたそうです。セットとは思えない映像にはこうしたこだわりがあるのですね。
【登場ロケ地まとめ】
工房あかり
(外部リンク):光容窯絵付け場、釉掛け場、ろくろ作業場
四季舎
(外部リンク):光容窯表、前の道