日本の棚田の多くは、長い歴史を有し、国民への食糧供給にとどまらず、国土の保全、良好な景観の形成、伝統文化の継承等に大きな役割を果たしてきました。こうした多面的な機能を有する棚田について、その保全活動を推進することなどを目的として、農林水産省は、平成11年に、優れた棚田134地区を「日本の棚田百選」として認定しました。
認定から20年以上が経過している昨今、棚田地域では、担い手の減少や農家の高齢化等により従来のような保全活動が難しくなり、棚田の荒廃の危機に直面しています。
そこで、農林水産省では、棚田地域の振興に関する取り組みを積極的に評価し、棚田地域の活性化や棚田の有する多面的な機能に対するより一層の理解の促進を図ることを目的として、改めて優良な棚田を選定しました。