ポリファーマシーとは
ポリファーマシーは、複数を意味する「ポリ」、調剤を意味する「ファーマシー」を合わせた言葉ですが、これは単に服用する薬剤数が多いことではなく、多剤服用の中でも害をなすものが特にポリファーマシーと呼ばれています。
なぜ薬が増えるの?
多くの病気や体調不良などで複数の医療機関や診療科を受診することにより、処方された薬全体の把握や管理が困難になることから、それぞれで似た成分の薬を処方されることなどがあります。
なぜ副作用が起こりやすいの?
加齢や病気に伴い肝臓や腎臓の働きが弱くなると、薬を分解したり、体の外に出したりするのに時間がかかるようになります。そのことから、複数の薬が影響しあい、薬が効きすぎたり、聞かなかったり、副作用が出やすくなることがあります。
特に、高齢者は加齢に伴う生理的な変化によって体内で処方薬が効果を及ぼす程度が一般成人と異なり、多くの薬を服用することで、物忘れや転倒、便秘などの有害な副作用の原因となっています。
どうしたらいいの?
1.1冊のお薬手帳で全ての薬をまとめる。(電子版お薬手帳もあります)
2.薬が変わった、薬が追加されたときは、いつもと違う症状がないか注意しておく。
3.勝手に薬をやめたり、減らしたりせず、かかりつけ医やかかりつけ薬局に相談する。
4.薬を処方する医師、調剤をおこなう薬剤師やさまざまな支援者と情報を共有しておく。
などがポイントです。
厚生労働省が、ポリファーマシーに対して関心を持っていただくためのリーフレットを作成されているので、ぜひご活用ください。また、詳細については、下記厚生労働省のページをご覧ください。
リーフレット「あなたのくすり いくつ飲んでいますか?」<外部リンク>(出典:厚生労働省)
厚生労働省ホームページ<外部リンク>(ポリファーマシーに対する啓発資材の活用について)