長崎県立波佐見高校は、昭和24年に川棚高校の分校として開校、昭和52年には波佐見高校として独立、以来、甲子園出場や美術・工芸科の設置など地域との連携を図りながら特色ある学校として発展し、本町唯一の高校として地域活性化に寄与してきました。
しかし、近年の少子化に加え、令和2年4月からの私立高校授業料実質無償化に本町の立地の良さなども相まって、町外の高校が選ばれる傾向にあり、波佐見高校の令和3年度の2・3年生は定員120名の約7割、1年生は約6割、中学3年生を対象とした進学希望調査では定員の約5割という状況で、生徒数の減少が深刻な問題となっています。本町としては波佐見高校の存続が地域の活性化に寄与することはもとより、卒業生が本町を離れたとしても関係人口として本町に関わり続け、将来の移住候補者となり得るとの認識のもと、令和3年度から波佐見高校の支援事業をスタートすることとしました。
保護者の経済的負担の軽減を図るなど側面からの支援を行うことで生徒確保に繋げ、波佐見高校と連携して魅力ある学校を目指します。
1.生徒確保支援事業
(1)入学支援金(令和4年度以降の新入生対象)
学用品や諸納付金など入学時に要する費用
⇒保護者が町内に住所を有する場合(生徒1人につき10万円)
⇒保護者が町外に住所を有する場合(生徒1人につき 5万円)
※上記の住所要件は3月1日が基準日です。
(2)通学費支援金(令和4年度以降の1~3年生対象)
通学に必要なバス又はJRの定期券購入に要する費用⇒購入費の2分の1 (月額上限 5千円)
(3)通学困難者家賃等支援金(令和4年度以降の1~3年生対象)
町外に住所を有する生徒が下宿又は賃貸住宅に居住するために要する費用
⇒下宿代の2分の1(月額上限1万円)又は賃貸住宅家賃の2分の1(月額上限2万円)
2.進学支援事業(令和3年度から実施)
上級学校(大学、短期大学、専修学校等)の受験に要する費用
⇒受験料の実費(生徒1人につき上限3万円)
3.部活動強化対策事業(令和3年度から実施)
遠征に必要な貸切バス等の利用に要する費用⇒町予算の範囲内
4.その他町長が必要と認める事業(令和3年度から実施)
交付の目的を達成するために要する費用⇒費用の10分の10以内の額