端午の節句展2024

更新日:2024年03月26日

端午の節句について

端午とは五節句の一つで、端午の節句、または菖蒲の節句とも呼ばれ、男子の健やかな成長を祈願し、各種の行事を行う風習があります。旧暦で午の月は5月、「端」は「始め」あるいは「最初」の意味であることから、「端午」とは5月の最初の午の日のことですが、「午」と「五」が同じ発音「ウ-」であったことから5月5日が「端午の節句」となりました。

【端午の節句の風習について】
端午節に菖蒲など多種の薬草を厄除けに用いることは古い中国の文献に記されており、日本でも菖蒲を髪飾りにした人々が宮中に集い、天皇から薬玉(くすだま=薬草を丸く固めて飾りを付けたもの)を賜る行事がありました。鎌倉以降の時代になると、「菖蒲」が「尚武」に通じ、また菖蒲の葉の形が剣を連想させる事などから、端午の節句は男の子の成長を祝い、健康を祈る行事になったようです。
現在は鎧、兜、刀や金太郎、武蔵坊弁慶その他の武者を模した五月人形などを飾り、庭前には鯉幟を立てるのが典型的な祝い方ですが、「こいのぼり」は江戸時代になってからの関東における風習であり、関西方面では一般的ではなかったようです。

【端午の節句の食べ物】
端午の節句には柏の葉に包んだ餡入りの餅・柏餅を食べる風習があります。柏は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」縁起物として広まりました。なお、柏の葉が手に入りにくい九州ではサルトリイバラの葉を代用することがあります。
また「背くらべ」の歌詞の中に「粽(ちまき)食べ食べ兄さんが・・・」と歌われている粽は中国の故事に由来し、餅米を棟樹(笹)の葉に包み、糸やイグサなどで固く結んだもので、竹の皮に包んだ波佐見の粽や中華粽とは別物です。

【展示内容】

五月人形段飾り、兜飾り

期間:2024年3月27日(水曜)~5月6日(月曜)
場所:玄関・和室

 

若武者の段飾り

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