概要・利用案内

波佐見町歴史文化交流館・ご利用案内

■観覧料:無料(但し特別企画展等は有料となる場合があります)
■開館時間:9:00~17:00(閉館30分前までにご入館ください)
■休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)/年末年始(12月29日~1月3日)
※5月の連休中も開館します。(なお、展示替え作業のため一部展示室を閉室する場合あり)
■駐車場:普通車17台、身障者用1台
■最寄りのバス停:下内海(しもうちのみ)
■館内無料Wi-Fi完備
■車椅子などのご利用:館内専用の車椅子を準備(3台)していますので受付でお申し出ください。また筆談での対応も致します。
■乳幼児をお連れの方:館内に授乳室がございます。
■盲導犬および介助犬を除くペット類の入館はお断りいたします。
■館内へは靴を脱いでお上がりください。なおスリッパ等の準備はございませんので必要な方はご持参ください。
■団体のお客様:15名以上の団体でご入館の際は事前にお申し込みください。館内解説をご希望の場合も対応いたします。
■館内の解説をご希望の方は受付までお申し出ください。

館内図

【館内配置図】

波佐見町歴史文化交流館の外観(県道1号線から)

やきもの公園から県道1号線を嬉野方面へ約1分、左側です。

建物について

穏やかな気候と豊かな自然に育まれ、古くから多くの人たちが行き交ってきた波佐見町には、貴重な伝統文化や歴史遺産が数多く残されています。地域の人々によって大切に受け継がれてきた「波佐見の宝」を多くの人々と共有し、未来に繋げていくための拠点となるのがこの波佐見町歴史文化交流館です。
1972(昭和47)年建築の旧橋本萬次邸を一部改築し、敷地内に新築した棟も加えて2021(令和3)年7月21日に開館しました。昭和の時代に波佐見焼製造で大いに栄えた旧橋本家住宅の家屋および広大な庭を活用した当館には、陶磁器関連の歴史資料はもちろん、石器時代から中世、近世、近代、現代に至る、多くの貴重な歴史的資料が分かりやすく展示され、学校教育や生涯学習の場、また町内外の人々の交流の場としての活用が期待されます。また、町民ギャラリーでは各種講座や、個展、作品展などの開催が可能です。

常設展示室1、2

玄関から、進路に従って奥に進むと「常設展示室」があります。ここでは原始時代から現在に至るまでの波佐見町の歴史を物語る資料や貴重な古文書などを展示しています。特に中世からの仏教とキリスト教の盛衰や、戦国時代の攻防、波佐見焼の成り立ちから発展の様子、明治から大正にかけて栄えた金山のこと、そして現代に至るまでの波佐見独特の歴史の流れをわかりやすく展示してあります。

展示室1

【展示室1】石器時代の発掘品から中世の歴史資料、そして仏教・キリスト教関係の貴重な資料などを展示しています。

常設展示室2

【展示室2】三領石の実物大レプリカや火縄銃の実物などを展示しています。

特別展示室

常設展示室から続く新館には「特別展示室」があり、ここでは通常は波佐見青磁の名品や、くらわんか、コンプラ瓶などの江戸期の波佐見焼を中心に、三上次男コレクションなどの展示を行っていますが、毎年様々なテーマの企画展を開催しています。

特別展示室

特別展示室の一部、波佐見青磁と「くらわんか藤田コレクション」のコーナーです。

町民ギャラリー・講座室

常設展示室の左奥に設けた部屋ではさまざまなワークショップや講演会、座談会、作品展示などを行うことができます。必要に応じて自由なレイアウトでテーブルや椅子を並べることができ、流し台も設けてあります。また壁面には波佐見の偉人たちのパネルを展示しています。

町民ギャラリー

前庭「しものはらパーク」

元々の橋本萬次さん宅の庭の雰囲気を残しながら、人々が自由に集い、交流し、人々をつなぐ海外の公園的な機能も加味し、景石の配置を変え、5種類の桜と紅葉を植えて季節ごとの眺めを楽しめるような設計です。点在する座り心地のいい石に腰かけて花や紅葉を眺めつつ、ゆっくりおくつろぎください。名称の「下ノ原」はこの地の字名です。
作庭:山口陽介

青々した芝生が広がる「しものはらパーク」

中庭「赤松白石庭(せきしょうはくせきてい)」

登り窯の燃料であった「赤松」と、波佐見焼の原料であった三股の白い「陶石」を用いて、かつての波佐見焼と波佐見の風景を象徴的にあらわしました。大きい陶石を上に、小さい陶石を下に配することで、陶石が転がり砕けていく時間の流れや荒々しさと優しさを表現しています。
作庭:山口陽介

中庭

交流スペース(座敷)

玄関から左側の奥には旧橋本家住宅の中でも最も重要な部分であった10畳、12畳の二間続きの座敷があります。壁や天井などの傷んだ部分は一部補修しましたが、欄間や床の間など伝統的なつくりはそのまま活かしています。南側12畳(休憩室)にある床の間の壁には波佐見焼製造の際に出る廃石膏ややきものの破片などが使われています。また南側の窓からは広々とした前庭「しものはらパーク」が望め、北側の座敷(交流室)では映像資料を鑑賞したり、伝統芸能の公演や各種講座を開くなど人々が寛いだ気分で交流を深めることができる場所です。

十二畳座敷

休憩スペースとなっている南側の十二畳座敷

南側和室・床の間の壁について

「波佐見焼の生産過程で排出される廃石膏を活用し、白漆喰とは異なる独特の風合いを持つ柔らかな和風の空間が生まれました。石膏の他、細かい陶磁器の破片も混ぜ込まれています。」
製作:都倉達弥

和室でことに重要な役割を持つ床の間の壁は、波佐見の庭師・山口陽介氏とは職人仲間である左官職人・都倉達弥氏によるものです。障子を通して差し込む柔らかな光を受けて、控えめながらやさしい空間を演出しています。

十畳座敷

映像鑑賞などもできる北側の十畳座敷

カフェこん・ね

地図情報